体育館の床を守る!ローリングタワー設置前の養生事例

今回は、体育館でのローリングタワー設置前の「床養生」についてご紹介します。

学校や公共施設の体育館は、バスケットボールやバレーボールなど、様々なスポーツが行われる大切な場所です。特に床は、選手の安全を守るために特殊な素材が使われていることが多く、小さな傷やへこみも許されません。

先日お伺いした体育館での照明器具交換工事では、高所作業車が使えないため、ローリングタワー(移動式足場)を組み立てて作業する必要がありました。このローリングタワーは重く、キャスターの圧力で床を傷つけてしまうリスクがあります。

そこで、私たちの出番です。体育館の床を完璧に保護するための、養生手順をご紹介します。

1. 養生作業の開始!まずはブルーシートから

まずは、ローリングタワーを設置する場所に、ブルーシートを敷き詰めます。

ブルーシートには、床を埃や汚れから守る役割だけでなく、万が一、工具や資材が落下した際の衝撃を和らげる緩衝材としての役割もあります。また、湿気や水分から床を守る防水性も備えているため、養生作業の基本として最初に敷きます。

2. 衝撃を分散させる「ベニヤ板」の出番

ブルーシートを敷いた上に、次にベニヤ板を敷き詰めます。

これが、床を傷から守るための最も重要なステップです。ローリングタワーのキャスターは、一点に集中して大きな圧力がかかります。この圧力が直接床に伝わると、へこみや傷の原因となってしまいます。

ベニヤ板を敷くことで、ローリングタワーの重さや圧力を広い面積に分散させ、床材へのダメージを最小限に抑えることができるのです。私たちは、ベニヤ板の継ぎ目がずれないように、しっかりと固定しながら丁寧に敷き詰めます。

夏場の工事は「安全第一」!現場での熱中症対策

今年の夏も大変な暑さが続いています。特に体育館は窓が少なく、風通しも悪いため、日中はサウナのように気温が上昇します。

私たちの現場では、作業員の安全と健康を守るため、熱中症対策を徹底しています。

対策その①:作業管理と環境整備

  • 作業時間の調整: 気温が最も高くなる時間帯(14時~15時頃)は、こまめに休憩を挟む、または作業時間をずらすなど、無理のないスケジュールで工事を進めます。
  • 休憩場所の確保: 休憩場所には扇風機やミストファンの設置を推奨し、体を冷やせる環境を整えるよう努めています。

対策その②:水分・塩分補給の徹底

  • 水分補給のルール化: 喉が渇いていなくても、15分~30分に一度は水分を摂るよう、全員で徹底しています。
  • 経口補水液の推奨: スポーツドリンクや水だけでなく、塩分や糖分を適切に含む経口補水液を推奨し、熱中症予防を促しています。

対策その③:個人の装備と健康管理

  • 空調服・冷感グッズの活用: ファン付きの空調服や、冷感タオル、首元を冷やすネッククーラーなどのアイテムを積極的に推奨し、作業中の体温上昇を抑えられるよう促しています。
  • 体調チェックの徹底: 作業開始前と休憩中に、体調に異変がないか、めまいや吐き気などの症状がないか、チーム全員で相互に確認し合っています。

安全な作業環境を整えることは、工事の品質を保つ上でも非常に重要であり、何よりも作業員の命を守るために不可欠です。


まとめ

ローリングタワーを安全に、そして床を傷つけることなく設置するための養生は、単に床を覆うだけではありません。ブルーシートとベニヤ板を組み合わせることで、「汚れ防止」と「衝撃分散」という二重の保護層を作り出しています。

私たちは、お客様の大切な資産を傷つけないよう、こうした見えない部分の作業にも一切妥協しません。また、どんなに厳しい環境でも、作業員の安全を最優先に考え、高品質な施工をお約束します。

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